献血する際にはヘモグロビン濃度などの基準をみたしているかどうかだけでなくさまざまな条件をクリアする必要があります。また、献血後に気をつけなくてはならないこともあるため献血する際の注意点について紹介します。
献血可能かどうかを確認
献血は健康な人の血液を輸血用の血液製剤に加工するために行われるものです。したがって、献血当日に発熱していたり服薬していたりする場合は献血できません。また、ピアスやタトゥーなどで献血できない場合もあるため注意が必要です。
飼っているペットに噛まれたり、出血を伴う外傷があったりしても献血できない場合もあります。日本赤十字社のサイトや献血に関するサイトでは献血できない条件が明記されているので事前にチェックしておくことをおすすめします。
献血で具合が悪くなったら
強い緊張感や体調によっては採血によって気分不良やめまいが生じることがあります。献血後は10分程度は安静にすることが大切です。また、成分献血では血液が固まらないように抗凝固剤を使用するため、唇や手足にしびれなどの症状がでることがまれにあります。献血後の体調不良がある際にはすぐにスタッフに申し出るようにしてください。帰宅後に健康被害が生じて医療機関を受診した場合は献血者健康被害救済制度が適用されます。
献血後に注意したいこと
献血直後は貧血状態になっている可能性もあるため、トイレに行く際にも注意が必要となることがあります。献血後は十分に休息をとるとともに階段やエスカレーターなどの使用にも注意が必要です。
献血後の激しいスポーツや長湯などは避けるようにしてください。また、血液と一緒に水分も不足している状態となることから、飲酒によって酔いが早くなり体調不良を起こす可能性も高くなります。
献血前にも注意が必要
献血前日に過度な飲酒をしたり、睡眠不足であったりすると体調不良をおこしやすくなります。また、日頃から鉄分が不足しているとヘモグロビン濃度の基準に達しないこともあります。できる限り十分な睡眠や栄養をとって臨みましょう。献血を意識すると食生活や規則正しい生活習慣の改善にもつながります。
まとめ
献血する際には事前に質問、問診や検査によって献血が可能かどうかのチェックがあります。体調不良以外にもさまざまな条件があるため事前にチェックしておくことが大切です。献血後にも注意すべき点がいろいろありますが、疑問点があればスタッフに何でも遠慮なくお声掛けください。